48.地飼い鶏のこと
2015/08/25
ドイツの友人からのニュース、2つ目。鶏のケージ飼いが法律で禁止されたのだそうです。前回のLED法はいざ知らず、この法律だけは「緑の党」提出のものだろうと私は思います。
戦争が終ってすぐ生まれた私共団塊の世代(いわゆるベビー・ブーマー)は、大概卵とバナナが大好き。少年期には高価で何時でも食べられるものではなかったからです。この二つの食品は長い間、価格が変動していないことでもよく知られています。
遠い昔の仇討ちか、現在でも私はこの二つが大好きで、特に玉子(卵)」はよく食べます。私の観察するところ、ドイツ人も玉子は大好きで、毎朝半熟の「ゆで玉子」を一人一個食べるといっても過言ではありません。
自分達が動物性蛋白質を摂取するための、一番重要な食品である玉子を産んで呉れる鶏さんをもっと大事にしよう。地飼いにしてストレスから解放したほうが、より良い玉子を産んで呉れるに違いない。
結果、鶏卵の価格が何十年振りに急激に上昇。養鶏業者には朗報ですが、国民全体がよく理解して、何でも安いほうがよい、と言わないところが凄いと思います。
蛇足ながら、動物園を廃止しようという動きもドイツではかなり強いと聞きます。私は同意します。ちょっとヘソ曲がりながら、私は小さい時から動物園が嫌いでした。現在でも「○山動物園」の飼育係りの人がテレビに出ていると、偽善者かノータリンに見えます。この人、相手の動物の気持ち分かっているのかなあ、と。何で次から次と来る観客の前で芸をしたりポーズを取らなければいけないのか。イルカのショーなんかは係の人が猿回しの悪親父に見えてしまいます。偏見でしょうか。でも普遍的な思考の末も全く同じ結論に至ります。猫や犬と対等に会話する人には、私の考え方をよく理解して頂けるものと確信しています。